日付:2019年10月26日 

  「ひとつの素朴な資料」  シルバー・センターの仕事

 

雨が降らなければ毎日のように通勤に使用している愛用のママチャリ  

 

   ■    ■    
 
 
 64歳を過ぎて仕事といってもパートやアルバイトぐらいしか初期高齢者を雇い入れてくれるところはないから、ハロー・ワークへ二年ほど通いつめパートの仕事をいろいろと探していただいた。高齢者でも構わないという会社を見つけて職員さんは丁寧に電話をしてくださり、なんとか面接の手続きをしていただいたが、面接に応じてくれた会社は少なく20%ほどしかない。ハロー・ワークの職員さんがわたしの年齢を話すと、その段階で面接を断られてしまう。なんとか面接にこぎつけたとしてもほとんどが一週間後に「不採用」の断りの通知がきた。65歳の初期老人を雇い入れるより、フットワークが軽く充分に身体が動く若い人を雇い入れる方が企業にとってはいいに決まっているから、これは仕方がない。
 現在の老齢者の都市下層民の貧困層の半分以上はほとんど働かなければ食べていけない。わたしら夫婦もそうで、蓄えはまったくないし、夫婦揃って働かなければ食べていけない。最後に荒川区のシルバー・センターに電話をして、仕事を探してもらった。
 シルバー・センターはすぐに仕事を探してくれて、仕事はJR西日暮里駅周辺の不法駐輪を取り締まる不法駐輪の自転車へ『ここへ自転車を放置していますと撤去されちゃいますよ』というラベルを貼る仕事だった。
 その仕事に一年半ほど就かせていただいた。とにかく歩く仕事だ。どれくらい歩いているのかわからないほど、足が痛くなるほど、はじめは無我夢中で歩いた。だが、ようやく仕事に馴れてきて、現在じぶんでどれくらいの距離をどれくらいの時間を要して歩いているのか実測してみた。
 これは、初期高齢者の仕事のその小さな記録です。
 
 
   ■    ■    
 
 
     (1) ひとつの素朴な資料
 
 
 令和元年9月末から、ほぼ一ヶ月ほどスマホの歩数(距離)計のスイッチをオンにして、じぶんの現在巡回している不法駐輪防止地区のほぼすべての場所、その道路を丁寧に廻り、歩行数、歩行距離、所要時間を計測してみました。同時にネット上のマピオンの「きょり測」を参照し、地図上で実際に巡回している場所や道路の距離も測定してみました。
 もとより素人の手作業ですから両者の間に大きい喰い違いが生じてきました。歩行数と歩行時間が著しくとまではいかないまでも、それなりに大きい落差が生じてしまったのです。
 その落差の原因をいろいろと探ってみましたが、その要因の一つは西日暮里駅側の道路は道灌山の傾斜(諏方神社・向陵稲荷坂等)が多く、また西日暮里駅の駅前の昼夜の混雑時の歩行の困難さ(通行人にぶつからないように気をつける)、それに比べて藍染川西通り側は平坦な歩き易い道路が多く、また駅前のような通行人の混雑の時間帯もありませんから、その両者の違いの影響が歩行数、所要時間の落差として表出されてくることが判ってきました。
 その両者の差異を素直に受け入れ、極めて素朴な姿ではありますがある程度の客観妥当性(叩き台となる程度)の水準をつかまえることができたのではないかと思っています。
 わたしたち作業員の実際の業務が、いままでわたしたちじしんが歩いていながら、毎日どれくらいの距離を歩行し、どれだけの所要時間等を必要としたのか、また付帯業務の道案内等も含め、ほんの僅かですが明らかにすることができたと考え、ここに、一作業員の手仕事によるひとつの素朴な資料を提出いたします。
 提出しました資料の正否は、その後の相互の協議場において何度でも訂正し直しより高い信頼度を持つ資料にしていけばよいと思います。いま必要なことは、センター側と作業者側が、相互に納得できる作業の業務全般に関わる客観的な透明感と立体性とを保持した業務資料の作成であると考えます。
 
菅間 勇        
    資 料
     (1) ひとつの素朴な資料
     (2) 現在、菅間の実際に巡回している西日暮里地区の歩行地図
     (3) 菅間の個人的な走行距離、その所用時間等の計算方法資料
 
 
 
   ■    ■    
 
 
     (2) 現在、菅間の実際に巡回している西日暮里地区の歩行地図

 
   ■    ■    
 
 
     (3) 菅間の個人的な走行距離、その所用時間等の計算方法資料
      JR西日暮里駅周辺側、放置防止警告作業の個人実踏資料
 
 
◎放置防止警告作業中の歩行距離は、「MAPIONのきょり測」にて計測し、正確を期しました。
 
◎70歳~75歳の平均歩行距離  高齢者の歩く速さ 1.0m/s 3.6km/h  (厚労省)
 
 自転車へのラベル添付作業は、道路上の混雑時に周囲に注意払い、
 歩行者と接触しないように心懸けますので、上の記載の80%とし
 歩幅  40㎝  ×  2歩  =  0.80m/s  として計算しました。
 
(1)JR西日暮里駅前側の移動歩行距離
  (広域にわたるJR西日暮里駅前側は、全体を二分割化して歩行します)
 
 ★一回目 (A)の4時間の場合の一回目は諏方神社方面へ
 ①集合場所~JR西日暮里駅前~第一駐輪場前~西日暮里四丁目交差点 (~330m)
 ②~花見寺~法光寺~富士見坂~諏方神社~地蔵坂~第二駐輪場~NAS(~579m)
 ③~西日暮里駅前の飲屋街~基点へ戻る (~220m)
 ④~基点周辺の細かい道路を加算 (~300m)
  ★ 合計歩行移動距離  1,483m
 
 ★二回目 (A)の4時間の場合の二回目は開成高校方面へ
 ⑤集合場所~西日暮里四丁目目交差点~開成高校周辺~道灌山通りへ戻る (914m)
 ⑥~駅前パチンコ店~その裏通り~基点場所へ (622m)
  ★ 合計歩行移動距離  1,536m
 
(2)歩行所用時間 (※雨天の場合は例外で、より歩行所用時間が必要です)
 
 一回目の歩行距離 1,483m ÷ 0.8m/s = 1,728秒 ÷ 60秒 =  約30分
 二回目の歩行距離 1,536m ÷ 0.8m/s = 1,920秒 ÷ 60秒 =  約32分
 
(3)ラベル貼りの所要時間 1自転車あたり約18秒前後(年月日の記入及び貼付時間)
  上のそれぞれの歩行時間に、ラベル貼りの時間を加算する。
 
 ①自転車20台の場合  × 18秒 ÷ 60秒 = 6分 (撤去時、その翌日、雨天)
 ②自転車30台の場合  × 18秒 ÷ 60秒 = 9分 (通常時の件数)
 ③自転車40台の場合  × 18秒 ÷ 60秒 = 12分 (週末、祝日前)
 ④自転車50台の場合  × 18秒 ÷ 60秒 = 15分 (お祭り、花火時等)
 
(4)上の時間以後は、新たな不法駐輪車へのラベル貼付。
  基点場所において不法駐輪の抑止的対応。
 
(5)歩行中は、①自転車を撤去されたのでどうしたらよいのか?
  ②道案内等々への即時対応。
 
(6)菅間は、夏期時に水分補給・洗顔・頭髪洗いを花見寺前、
  西日暮里六丁目等の児童公園で実施しました。
 
(7)藍染川西通り側(全体を二分割して行います)の作業実情(距離・時間)は割愛しました。添付いたしました地図に、巡回の歩行道路・場所等を記載しておりますので、ご推察のほど、よろしくお願いします。
 
●この資料は、仕事内容上の歩行距離、所要時間等を可能な限り客観性の保持につとめ粉飾はしておりません。厳密なご査証をお願いいたします。高齢者による日々の作業です。日暮里地区の広範囲わたる地域の特殊性、作業時の自然天候(雨天・冬の寒気・夏の炎天)をご勘案していただきたく、提出いたします。
 
●菅間は、(A)の作業日で約8,000歩を超え、(B)の作業日で約6,000歩を超え、巡回しています。
なお、この資料は個人的なものであり警告作業のモデル・サンプルには使用なさらないで下さい。
 
●地図の彩色   朱色=毎日巡回します。   青色=現在、不法駐輪車が増加中です。
 
 
   ■    ■    
 
 
      ★ aboutの頁へ戻る。