日付:2018年4月28日 

 ★~ももや 八起そば 六文そば1号店・2号店 一由そば へママチャリで~(2)

 

 
蕎麦

家人の使用しているママチャリを借用して、これから立ち喰いそば屋を駆けめぐります!  

 

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  ★ 一軒目 東尾久5丁目の【ももや】へ行った
 
 
左寄せの画像 ☆ 食べた日:2018年1月12日。
☆ 食べたそば:大盛りそば(¥380)。
☆ 所在地:荒川区東尾久5丁目39−14
☆ 目印メモ:舎人ライナー「熊野前」駅と都電
  荒川線「宮ノ前」駅との中間くらいの、都電沿い
  のお店どちらの駅からでも徒歩で5分。
☆ 営業時間:昼は11時~14時、
  夜は17時半~20時半前後。(定休:日曜)
☆ メニュー:もりそば&かけそば¥350
  大盛¥380  かきあげ天そばは¥500
  (暖かいおそばの大盛りは無料らしい)
 
 
 毎年自宅から歩いて10分ほどのところの地元の尾久八幡神社へ初詣をするが、その尾久八幡の近くにこんな美味しい立ち喰いそば屋さん【ももや】があったとはまったく知らなかった。ともかく麺と天ぷらは、かなりのハイレベルだった。
 
 まず「佐奈田堂」さんのご紹介・ご意見から……、
 
   「汁も蕎麦も天ぷらも( ・∀・)イイ!!っ
   これでこそ製麺所直営店ならではの味です!
   掻き揚げなど天ぷら類は、基本的に都度、注文のたびに作ってくれます
   出来立ての立派な掻き揚げがマジ(゚д゚)ウマーです、
   柚子も入ってて、よい風味を醸してくれました
   まるで立喰い蕎麦屋じゃないみたいw
   荒川区の立ち食いそばの中では、天ぷら系のメニューが一番高いですが、、
   ヘンな例えですが、普通の美味しいお蕎麦屋さんが、ちょっと安い!というのが適切かもw
   ちなみにここは大盛り(1.5人前)が無料、天カスも無料取り放題なんで、
   かけそば(350円)で大盛り頼んで天カスかけまくれば、
   比較的リーズナブルにタヌキ大盛りが食べれます(´∀`)
   でも、お店を実質切り盛りしていた名物の下町おばちゃん2人組がいなくなって、
   新しい店員さんに入れ替わってから、メニューの値段や種類、そして味が変わりましたね
   まーこの世の全ての事象は、栄枯盛衰ということか。。
   立ち食いそば屋としてはかなり高いよなー('A`)('A`)('A`)
 
 
 確かに店の表の赤い看板に「どうせ喰うなら 旨いそば。」と書いてあり、製麺所直営店ということだから麺は茹で麺ではなく生麺をキッチンタイマーで時間を計って店員のおばちゃんが茹でてくれる。店員はおばちゃんは二人で、一方が天ぷらの揚げ方専門、もう一方は茹で方専門。また確かにカウンターには「佐奈田堂」さんの指摘通り無料の天かすが置いてあり、カウンターは5、6人がけで、入り口近くに4人がけのテーブル一つ、お店は調理場、客席も清潔でキレイで清掃がゆきとどいている。
 そばは堅茹で、少し堅いが、もりそば¥500の値段をとる普通のそば屋さんなみにというおうか、ぬるいもりそばを出すような町場そば屋よりも格段に美味しく、喰いながら確かに「オレはいまそばを確かに喰ってるぞ」というちょとした口のなかで幸せ感がわきあがる。
 この【ももや】の、そばの硬さと食感は、残念なことにいまは閉業してしまった東尾久のそば屋の珠玉の名店【喜利屋】さんのそばの食感に限りなく似ている。きっと【もも家】の自家製麺のそばも、店主自慢の逸品なのだろう。
 そば汁は、色が薄めで、少し堅い蕎麦を食べるために塩味が効いている。オレの好きなのはそばちょこの底がみえないほどく醤油色が好きだが、残った汁はもちろん飲み干した。
 隣りの小父さんもはじめて来店した客みたいで天ぷらそばを注文していたが、これも「佐奈田堂」さんの記事通り天ぷらは注文がきてから天ぷらを揚げていた。みるからに小麦粉の料の少なくカラッときつね色に揚げられた天ぷらで、大きな握り拳二つ分くらい大きさだった。(温かいおそばの大盛りは無料らしい)かき揚げ天がどんな海鮮と野菜で揚げられているかまではわからない。次に試食してみることにする。
 ※オレは、出された蕎麦を写真に撮る勇気がないので、写真は掲載できません。
 
 立ち喰いそばツアーで訪れたはじめての店【ももや】は100点満点だった。
 次は、500円の天ぷらそばだ!
 
 
 
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 ★ 二軒目 町屋駅の近くの 【八起そば】 は、パチンコの途中でよく喰っていた。
 
 
左寄せの画像 ☆ 食べた日:2月8日
☆ 食べたそば:かきあげ天そば(¥370)
☆ 名称:「やおきそば」と読むそうです
☆ 所在地:荒川区荒川7-50-9
☆ 駅近ビルのセンターまちや1F裏側です。
☆ 京成「町屋」駅、都電「町屋駅前」、
  千代田線「町屋」駅、駅近ビル1F。
☆ 営業時間:夜7時で閉店。日曜休。
☆ メニュー:かけそば¥270
  冷やしたぬき¥390
 
 
 「佐奈田堂」さんのご紹介・ご意見から……、
 
   今日は町屋駅の近所の「八起そば」
   ここはその昔何度か行ったとき、その味の微妙さに縁遠くなってたんですが、、
   チョー久しぶりに行ったら
   ムッチャ旨くなってやんの!!(゚∀゚)=3
   いやーマジ ビックリ(゚д゚)!
   かき揚げ天ぷらそば 350円
   物足りない感じのしていた汁は、鰯節の効いた品のある薄口のものへ
   天ぷらも、当時の小麦粉多めで具の少ないポテッとした、
   如何にも作りおきの駅そば風のものから、
   野菜が多く、立体的でカラッと揚げられたものへと・・・
   そばは、当時から喉越しの良かった細麺でしたが、
   汁と揚げ物のクオリティが上がったお陰か、格段に旨く感じられます!
   味のカテゴリーは、大雑把に(勝手にw)分類すると、
   女性に人気があるという、日暮里の立ち食いそば「おがわ屋」と同カテゴリーですが、
   そのクオリティは何気に「おがわ屋」を越えているんじゃなかろうかと思えました
   生まれ変わってた八起そば・・
   これはちょっとした事件です(; ・`ω・´)

 
 
 
 【八起そば】のそばの味をひと口でいえば、とても今風に仕上げられたライトな質感の立ち食いそばだった。そばを食べていながら、そばを食べていることを忘れてしまいそうな軽さだった。否定的な意味合いはない。【八起そば】のそばは、都会的な軽い味付けになっている。
 「都会的な軽い味付け」という言葉を使うと食品の味にそれなりの具体的な、感覚的なニュアンスを付与できたような気分に書いている方はなるが、そんな言葉はなんの具体性をもっていない。そんな言葉を使っていると「佐奈田堂」さんのリポートに怒られてしまいそうだから、もっと具体的に喋らなくては!
 
 【八起そば】のそばの量は少ない。蕎麦つゆの味も少し薄い。天ぷらも淡く、質量が少ない。これで味がダメなら文句をいうところだが、「佐奈田堂」さんのいう通り、そば汁は「鰯節の効いた品のある薄口」で、それなりにそばは美味しくあっさりと喉を通る。あっさりし過ぎているとまではいわないが、そば全体があっさりしている感じなのだ。
 少しずつ思い出してきた。【八起そば】は千代田線と京成線「町屋」駅の交差する通りの駅前のビル裏側の一階にあり、オレはパチンコに夢中だった頃にパチンコの途中によく入ってたぬきそばを食べたが、なんとなく以前に食べたきと今回では味が段階として一段階全体的にUPしているように思う。【八起そば】の製作者たちは、蕎麦全体の製作イメージになにか大きなイメージ替えを試みて、以前の味を大幅に変更したのだ。
 
 勘でいうのだが、【八起そば】のそばにいちばん近い味を提出している店は現在では「小諸そば」だ。「小諸そば」は、他のチェーン店の「富士そば」、「箱根そば」、「元禄そば」のそば味と一線を画したそばをお客に提供している。「小諸そば」以外の店は、ご飯ものを含めた新しいメニューを多彩に作り新しい味作りへの挑戦を試みて、いわば街のサラリーマン諸氏の【街の500円の昼食屋さん】的存在へ変身を遂げようとしているのかがうかがえるが、しかし基本的にはそばの味を<昔>の立ち食いそばの原型を崩していない。
 ところが、「小諸そば」も、メニューをみると【街の500円の昼食屋さん】を狙っていないとは思わないが、従来の立ち食いそばの味<速い、安い、不味い>から離脱して、「うちはそば専門店です!」という店のそば屋としての存在イメージ作りに手放さず、街のお蕎麦屋とほぼ同等の味覚<速い、安い、それなりに美味い>の実現へ工夫と模索をくり返しているようにオレにはみうけられる。
 
 わたしは、偏食の味覚の持ち主だし、ほぼ乾麺しか自宅で茹でたことがない。更に調理にいたってはずぶの素人で、おまけの調理オンチだからそのつもりで聴いてほしいし、間違っていたら間違いを指摘してほしい。
 自宅でのそばは、乾麺をもりそばにして食べる。ときどき茹でそばが食べたくなり、茹でそばを買ってきて食べる。乾麺は茹で時間が4分~6分と長い。茹でそばは、沸騰したお湯に入れ再沸騰しはじめればそれでOKで、茹で時間は短い。
 立ち食いそば屋さんはスピードが命だから、茹で麺を使用している店は大半だと思う。注文が入ると注文の分量の茹でそばを一人前の分量が入る金物ものの深い茹で笊に入れて、沸騰したお湯のなかで手早く温め、お客に提供する。
 オレは、秋葉原へ安価なPCの中古部品をときどき買いに行くが、その折りほぼ「小諸そば」で二枚もりを食べる。もりそばのチケット買って、カウンターに出てくるまでの調理場の様子をなんとなくみていると、「小諸そば」では生そばを使用しいるから、あらかじめ予想される時間内の人数分の分量を大鍋で茹でておき、水洗いして大笊へ移し、それを注文の分量に小分けして客に提供している。冷たいもりそばならそのまま、温かいかけそばなら再度温めなおし客に提供する。これ方法は、町場のそば屋さんと同じだと思う。
 
 偏食家としての意見だが、茹でそば、生そば、そのいづれかを使用するのかで、その選択はそばの<味>に直結する。「小諸そば」以外の大手の立ち喰いそば屋のチェーン店「富士そば」、「箱根そば」、「元禄そば」も、現在どのようなそばを選択しているかわからないからなにもいえないが、「小諸そば」はそんな風なそばを提供してくれている。
 長々と書いてなにがいいたいのかというと、普通に考えれば、そばは生そばの方が断然美味しいと思う。けれども¥300前後の立ち喰いそばを食べるという客(オレ)の姿勢からいえば、生そばであろうと茹でそばであろうと、どちらも店によって考え抜かれた選択で、どちらを食べさせられてもまったく等価に味わえる。なぜなら、どちらも店の雰囲気と同時に普通の美味しさへの<凝縮>度をちゃんともっているからで、それを客に提供していると思うからだ。つまり、立ち食いそば通として、生そば、茹でそば、どちらでもOKだということだ。
 
 話が「八起そば」から遠くなってしまったが、一杯のそばの提供を大切にする立ち食いそば屋さん業界も、たえず揺れ動いていて明日どこへ行くか判らない<現在>に対して一生懸命に対応しようとしている。一杯の蕎麦から、立ち食いそば屋さん一軒々々の固有の揺れ動きが見えてくる気がする。
 
 
 
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 ★三軒目 日暮里駅の近くの 【六文そば 2号店】 へ行った。
 
 
左寄せの画像 ☆ 食べた日:4月18日、5月10日
☆ 食べたそば:天ぷらそば(\300)
  玉ねぎ天そば(\280)
☆ 所在地:荒川区東日暮里5-51-14 石畑ビル1F
☆ メモ:日暮里繊維街入り口、尾久橋通りを渡らない
  日暮里駅側にお店がある
☆ JR&京成&舎人線「日暮里」駅より徒歩4分
☆ 営業時間:[平日] 4:30〜24:00
☆ メニュー:かけそば¥200
  天ぷらそば¥300
 
 
 「佐奈田堂」さんのご紹介・ご意見から……、
 
   六文そばは、都内でも幾つかありますが、
   お店により多少お値段や揚げ物の種類が
   違ったりします
   ここ日暮里でも、日暮里1号店(駅ビル内?)と、
   写真のお店、日暮里2号店では、
   2号店の方が格段に安いです
   そばや汁の感じは、一由そばと同じ系統ですね、
   ちなみに、やはり近所にある一由そばは、六文そば日暮里3号店が独立したお店で、
   確か麺も同じ「興和物産」製だったと思います、似ていて当然ですねw
   ただなんというか、六文そば日暮里2号店の汁は(一由そばに比べて)、
   柔らかいというか甘みがあり、且つ少し薄いようでして、汁の温度も多少低いです
   更に麺の茹で時間の関係か、そばも一由そばより柔らかいように思います
   天ぷら類の味は、こちらのほうが「昔ながらの立ち食いそば屋の天ぷら」といった面持ちですね、
   なんだか懐かしい感じで好きですw
   ホント、この手のチープで飾らない味っていいっすわww
   かけそばが200円と、値段もムッチャお安いです(´∀`) 

 
 
 店内、というより客がそばを食べる広さの土間が二畳少しぐらいしかなく、5人~6人入れば満杯で、カウンターにそばを置いて食べることが不可能で、そばを入れて置く細長い木箱をカウンター代わりにそばを置いて食べる人もいたぐらい店内は狭い。毎日、天ぷらを揚げるから仕方がないのだろうが油汚れが店の調理場の天井に目立ち、掃除はあまり行き届いていないふうだった。時間を外して食べに行ったが店内は混み合っていた。
 初見は天ぷらそば、2回目は玉ねぎそばを食べた。ショウー・ケースに収まっている天ぷらがほとんどが焦げ茶色で、小麦粉の量が多そうで固そうにみえた。どんぶりのなかで暖かいそば汁を天ぷらに滲みこませてもなお天ぷら固かった。次は玉ねぎにする。玉ねぎなら柔らかいだろう。
 で、味は、どうだったか?
 確かに駅前に店舗をはって格安そばは大変にありがたいし客で賑わっているが、そばも天ぷらも汁も、少なくともオレには美味くもなんともなかった。これが正直な感想だ。
 
 だが、ちょっと待って欲しい。
「美味くもなんとも」いそばを、安価で食べられるという理由それだけで、懲りずにその「立ち喰いそば」屋へ客は通い続けるだろうか? 不味くても客を惹き込む理由は、そばの安価性だけなのだろうか?
 
 現在でも「立ち喰いそば」が繁華な駅前、静かな住宅地でも営業の持続を可能にしている理由の一端は、そばの安価性以外になにかがあるはずだ!
 
 ▼ この回答は、【一由そば】へと続く。
 
 
 
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  ★ 四軒目 日暮里駅駅ビル近くの 【一由そば】 は確かにジャンボだった。
 
 
左寄せの画像 ☆ http://ichiyoshisoba.com/
☆ 食べた日:4月26日、5月18日
☆ 食べたそば:ゲソ天そば(\330)、
  天そば(\340)
☆ 所在地:荒川区西日暮里2-26-8
☆ メモ:日暮里駅前のステーションプラザ
  タワー横の細い路地を入ったところ
  いつ食べに行っても満員に近い評判店
☆ JR&京成&舎人線「日暮里」駅より
  徒歩5分
☆ 営業時間:年中無休・24時間営業
☆ メニュー:名物ゲソ天そば¥330
 
 
 「佐奈田堂」さんのご紹介・ご意見から……、
 
   かけは200円(並)、五目掻き揚げなどは(+120円)、
   つまり一般的な掻き揚げそばなら320円って感じですね
   何よりバリエーションの豊富さがスバラスィーお店です
   元々は、六文そば日暮里3号店だったお店が、独立開業したお店だそうです、
   ゲソ天より一回り大きい名物ジャンボいかゲソ(+140円)+そばが美味しいです、
   汁は醤油の味が立っており、個人的には美味しく感じられる味、
   そばは、100円(小盛)から食べられます(゚∀゚)
   そしてここは、小盛・並盛・大盛・特盛・メガ盛、キング盛と、そばの量も色々選べ、
   揚げ物などオプションも、常時20種類ぐらい用意されております
   そうそう、冷やしは、どのサイズのそばでも一律+30円とお安いです
   なんというか、天ぷらから蕎麦のサイズから色々選べて、通う楽しみの大きいお店ですね
   早い、安い、そして味は値段考えたらイケてる!という感じです(^ω^)
   ・・ただなんというか、ハングルの国の客がやたら多いです(;´∀`) 
 
 
 日暮里駅の東口の駅前広場は立ち喰いそば屋さんの激戦区だ。【一由そば】と【六文そば 2号店】の二店舗が、味・価格・集客性の面からいって日暮里駅前の代表格的な存在といっていい。【一由そば】のジャンボゲソ天は確かに大きい。
 
 【一由そば】を食べた。正直いって、【一由そば】、【六文そば 2号店】両店のそばをわたしはあまり美味しいとは思えない。汁に香りはないし、天ぷらは固く干涸らびているし、そばもモソモソしている。けれども食べに行く。当然価格が安いから行くワケだが、現在職を得て働いているひとは昼飯でも夕飯でも困るほどお金に窮乏してはいない。選択可能な筈だ。つまり、客には、両店に価格以外に惹かれるものがあるからだ。
 
 【3回目】 6月7日。テイク・アウトで天ぷらを夕飯のおかずに買う。
 ジャンボ・ゲソ天×2,玉ねぎ天、春菊天。計480円。家へ帰って、家人と醤油をかけて食べたら、天ぷらはカリカリしてお菓子みたいで、美味しかった。ゲソもたくさん入っていた。
 
 【4回目】 6月11日。仕事が近所の西日暮里駅周辺なので、歩いて六分もかからないから一由そばへ行き昼飯を食べる。昼食時間をずらして行ったのだが、年齢を問わずたくさんの人たちが立ち喰いそばを食べにきていた。お客さんたちの注文の仕方が耳に入る……、
 
 「そば。ゲソ並、ピーマン半分、玉ねぎ半分」、
 「半そば、コロッケ、ゴボウ、卵」、
 「お持ち帰りで、そば大二つ。ジャンボ・ゲソ、竹輪半分」。
 
 あ、なるほど、これかと思った。
「それほど美味くないのに、価格以外に【一由そば】と【六文そば2号店"】が客を惹き込む」理由、
 
 <気軽さ>、<速さ>、<店員の受け応え良さ>、つまり店の<開放感>、<閾値(いきち)の低さ>、店はできるだけ敷居を低くしているのだ。
 客は気楽にじぶんなりのそばの組み合わせを自由に考え、そば、うどん、天ぷらは何か、それらの名詞だけを店員に向けて飛ばす。店側はそれを受容して、すぐに値段をいう。客、店、相互が互いの<大雑把さ>を許容している。客と店のその関係は、実際のそばの味覚を上向させたりはしない。けれども味覚の周辺の重要な気分として<味覚>ともいうべきものを、わたしたちは<食>の周囲に付与していて、それもそばと一緒に食べている。食堂や呑み屋の街のどこにでもあるが、わたしたちは居心地の良い店を撰ぶ。それと同じことだ。
 
 5回目は、紅生姜とミックス天そばを注文してみよう。
 
 
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  ★ 五軒目 日暮里駅駅ビル内の 【六文そば 1号店】 へ行った。
 
 
左寄せの画像 ☆ 食べた日と食べたそば:5月7日。
  かきあげ天そば(¥390)。
☆ 所在地:荒川区西日暮里2-25-1
  日暮里ステーションガーデンタワー 3F
☆ 「日暮里」駅前の高層ビルのステーション
  ガーデンタワー3F。すぐわかります。
☆ 営業時間:全日700~22:00
☆ メニュー:かけそば¥270 たぬき¥330
  月見¥340 きつね¥370
 
 
 「佐奈田堂」さんのご紹介・意見から……、
 
   荒川区には、当時3店の「六文そば」がありました
   そのうちの3号店は「一由そば」として独立して久しく、
   現在は固定ファンも増え、更に独自の発展をしつつあるようです
   そして従来からの六文そばは、この1号店と2号店が日暮里界隈にて、営業を続けています
   その1号店は、日暮里駅前のビル内に入っているためか、
   2号店のすぐそばですが、メニューがどれも2号店より40円ほど高いようです
   テナント料のせいでしょうか、それとも使っている麺が生麺だからでしょうか?
   そう、ここの麺は2号店とは違い、1号店のそばは細いもの、生そばらしいです
   汁の味も六文そば全体の中では、よくいうと優しい味・・・
   また、ちょっと変わった特徴として、汁がぬるい事がよくありますwww
   作り置きの天ぷらがデフォルトで冷えてるんで、汁が元からぬるいと、すぐ冷めちゃいます
   まぁ立ち食いそばとは、そもそもファーストフード、
   お客さんも早く食べ終わりたいということもあり、
   汁の温度は比較的低くされているモノなんですけど、
   ここは今まで経験したことのないヌルさの時がありますwww、
   食べる時点で50度ぐらいしかないんじゃないかな(;´∀`)
   また、ジャンボげそ天などの大きめの天ぷらになると、
   案外火が奥まで通ってない事が多いようですね
   都内に散在する六文そばチェーンの店だと思って入ると、
   汁、そば共にわりと別物なので、肩透かしを喰らうかもですが、
   別の立ち食いそばと考えたら、特に気にもならないかもです
 
 
 日暮里駅前の広場は、この十二、三年で東京都と荒川区の都市再開発事業で大きく様変わりした。いまではどこにでもあるような中継駅の広場のようになってしまった。ステーションポートタワーとステーションガーデンタワーの2つの背の高いスマートな大きなビルがたち新しく建てられ、東京の片田舎と呼ばれてきた奥足立と日暮里を結ぶ舎人ライナーができ、荒川、奥足立の区民の生活・交通の利便性はぐんと良くなった。かつてはこの辺りに戦後の遺物のように駅前に建っていた駄菓子の問屋街の姿があった。問屋街はすっかり姿を消し、その何店舗かはいまはステーションガーデンタワーに入って店を構えている。バラックのように建っていた問屋街の風物も燻し銀のように輝いていたが、その地域と周辺の地域の利便性のの向上はわたしたちの生活には欠かせないものだ。
 
 【六文そば1号店】は、ステーションガーデンタワーの1階~3階は小さな食堂街みたいになっていて、その3階にあった。
 さて、そばだ。客で混み合う時間を避け3時頃に訪ねたから、先客は1人はだった。店内は広く、カウンターにイス席はなくすべて立食で、混み合う時間ではなかったので店員は小母さんひとりだった。かき揚げ天そば(¥390)を頼んだ。「佐奈田堂」さんの指摘のように麺は生麺だったと思うが、あまり生麺という感触なかった。でもそばの全体の味はそこそこに美味しかったが、他者を惹きつける特徴(店固有の味の強度と反面の欠陥)もなく、正直いうと特にこれという特徴のあるそばではなかったように思う。
 だが【六文そば1号店】も、他の立ち喰いそば屋さんと同様にたくさんの品目のご飯ものも名札が壁に掛けられていて、加えて酒類、ビールやサワーも提供していた。【六文そば1号店】は立ち喰いそば屋さんであると同時に立ち呑み屋さんでもあるふうだった。会社帰りのサラリーマンさんたちちょい呑みの憩いの場所にもなっているらしい。
 
 
   ★★★★★★★★★★★ ☆ ★★★★★★★★★★ ☆ ★★★★★★★★★★★
 
 最後にまた故吉本隆明さんの「味の話」についての話を、わたしはぜひ聴いてみたいので引用させていただく。
 
 
      ~ 味 の 話 ~
吉本隆明    
 
 テレビ好きのわたしの実感では、ここ一年あまりのあいだに、料理番組が目立つほどおおくなった。
 家庭料理が専門の女流の料理研究家が、相の手に助手の若い主婦と対話をかわしながら、一品の主要なおかずをつくる旧来からの番組もある。また調理することが好きでキッチンに入っておかずを作って家族に食べさせているうちに、包丁さばきが上手になり、工夫もできるようになったテレビ俳優や話芸のタレントが、素人料理を作って味わうもの。
 またタレントがじぶん好みの料理を作るのを、専門の料理人が批評したり、助言したりして、一品料理を仕上げるもの。
 また食べることが好きで仕方がないタレントが、地方に出かけ、その土地に着いた名物の固有料理を食べ歩く食いしん坊の旅料理の番組のようなもの。また主題もきめて高度な料理の技量と味を競いあう料理の鉄人のような番組。
 その時間帯も、午前、正午、夜のどこにもゆきわたっている。食べることが好きなので、たまたまチャンネルが合ってしまうと、ついのめり込むように、料理ができ上がって、皿に分けられるところまで視てしまう
 東京のような根なし草の都市生活者が賑わっているところでは、名物の固有料理などほとんどなくなってしまっている。東京湾岸の魚料理など本当はどぶ泥くさいだけだし、深川丼のあさりもたぶん別のところで採れたあさりをつかっているにちがいない。駒形のどぜう料理も大井のあなごの蒲焼きも同様だろう。
 仕方なしにテレビでは、うなぎの蒲焼きのうまい店、ラーメンのうまい店、カツ丼や天丼の名店といったテーマごとのうまいもの店の食べ歩き番組をやっている。たぶんこういう番組は、その手の食べもの店のほうでも視ているにちがいない。
 
 ラーメンなどを例にとれば判りやすいが、うまいラーメンとは何かということがとても判らなくなっている。大体の方向でいえば、味が複雑で多様になり、あいまいさも増していくが、いままでのラーメンのスープとしては味わったことがないものを作れば、うまいラーメンだという評価になると思い込まれる傾向に走ってゆく。具についてもおなじで、ネギ、支那竹、肉の薄切りのほかに、魚、きのこ、そのほか多様をきわめてくる。うにやイクラを添えるものも、揚げものをのせるものもでてくる。
 ここでは「うまい」というのは拡散と重畳のことになっている。わたしはどうも違う気がする。「うまい」というのは比喩としていえば『深さ』だということになりそうだ。
 ラーメンのスープは鶏ガラでも豚のあぶら身でも、魚介のぶつ切りでもいいが、その必要以上の量と一緒に醤油味の汁を長時間煮込む。めんはきしめんのように太い中華麺を使う。ネギを過剰におおく振り、肉味は厚く一枚。これでうまかったらほんとうの「うまい」ラーメンといえそうな気がする。
 カツ丼や天丼やカレーライスでもおなじことが言える。カツ丼を例にとれば、うまいカツ丼の条件は揚げたカツとご飯がどの程度醤油味をしみこませているか、卵と長ネギ(または玉ネギ)だけで、どこまでカツの表面と周辺を覆っているか、単調な醤油味がどこまで深いかによってきまる。ネギ以外に余計なものを入れたり、醤油味を拡げるために、さまざまなものを混ぜたりしたら艶消しだとおもう。カツの肉は適度に脂身をのこし、適度に上等であるのがいい。最上級のヒレ肉やロース肉など使わないほうがいいとおもう。
 
 わたしは今までにうまいカツ丼や天丼にお目にかかったことは、殆どない。最上級のヒレ肉やロース肉を使ったり、だしの醤油味を複雑にしたり、カツとご飯をびちゃびちゃに濡らしたり、逆に少な目にして揚げ物味たくさんのこしているものなら、お目にかかっている。
 ようするに味には日常味のうまさと特定の稀少味のうまさとがある。天丼とかカツ丼とかうどんとかのようなものは、日常味としてうまく長続きして飽きないものでなければ無意味だし、懐石料理などは稀少味でなければ無意味だとおもう。日常味は極端にいえばうまくもまずくもないものを「うまい」というべきだし、懐石料理などは料理人ひとりひとりで固有の味でなければ意味がない。
 だがテレビに出てくる場合をもとにすれば「うまい」と「まずい」は逆になっている。日常味であるものは、何が何でも新しい味をつけ加えて複雑になった味を「うまい」ということにしてしまっている。また懐石料理などは誰が作っても、『冷たい』そして『酸っぱい』という以外に変わりばえのしない伝統的な味を「うまい」ということにしてしまっている。そうとしかおもえないのだ。
 
 これは誰のせいなのだろうか? わたしには、料理通としにせの料理人とテレビ・タレントの料理自慢の模倣と、テレビにうつる視覚効果を勘定に入れる傾向とが、すべて相乗作用を呈して、そういう通念を作ってしまったのではないかとおもえる。
 日常味の「うまい」とはスピードだ。料理酒を使ったりみりんを加えたりすると味は複雑になるとともに輪郭があいまいになる。そんなの使わないほうがいいし、時間がかかって永続的な日常の反復に耐えない。それなのに料理人も素人も必須条件のようによくつかう。
 わたしは素朴主義者でもないし、素材の味は生かしたほうがいいともおもわない。だがどんなものにも酒やワインやみりんを入れなければおさまらない調理も、たまに野外へ出て川魚に塩をふって串刺しにして、薪の火で焼いて横ざまに喰い付いて「うまい」などという番組を視せられたりするのも、かなわない気がする。そんなものがうまいはずがないとおもう。
 わたしの記憶しているかぎりでは、各地の名物の料理を食べ歩いて「うまい」とそうでないのを評して歩くテレビ番組のはじめは山内賢という俳優が演じたものだった。
 
 わたしはこの番組が好きでよく視ていたが、この俳優が「うまい」というとき、ほんとにうまいかどうかは推測するしかなかったが、その評言の音声と口調は、調理して提供してくれたおじさんやおばさんにたいする配慮にみちていた。おじさんやおばさんの口調や音声とおなじ次元まで声をおとして、ほんの少しだけ突出してみせる案配だった。
 かりにその「うまい」にお世辞が混じっていたとしても何となく自然で納得させるものがあった。だからその「うまい」はおいしくもないのにわざとらしくおいしいといってるのではなく、普通の料理なのにじぶんに珍しい味だと評しているように受け取れて、いい感じであった。

左寄せの画像  その後山内賢に匹敵する味の旅のタレントにお目にかからない。まして何も言わないけれどその食べっ振りを視ていると、どれくらいうまそうかまずそうか視聴者に判るという演技の持ち主もまた、あらわれてないような気がする。
 金曜日の夜おそくやる番組に「料理の鉄人」というのがある。和食、洋食、中華料理の達人が三人いて、その三人に各地の専門の料理人が挑戦して、テーマごとに限定時間のあいだに幾品かの料理をつくり、素人の食通の名士が審査するという番組だ。
 テーマはあるときにはキノコであり、あるときにはアンコウであり、まるときには牛肉でありというふうに、さまざまな食材が、その料理の場で公開され、時間内に食材の調理と味が競われる。テレビのカメラは全視野のものと、ポータブルの移動カメラが巧みに組み合わされて刻々の状況が判るようになっている。
 視聴者には味がわからないから審査員の食通名士の評言とじぶんの視覚を信ずるほかない。でもヤラセは考えにくいから真剣な勝負にとても近いとおもえる。包丁さばきの見事さを視せるもの、器と盛りつけの美しさを誇るもの、料理の独創性を工夫するもの、さまざまだが、たいへんいい水準にある勝負にあるという意味で、現在のテレビ料理番組の旗頭だといえそうだ。
 ただはっきりしていることは、味の複雑化が高度化であり、食材のつみ重ねが味の重層化あり、「うまい」ということの方向性がそこにあるということだ。視ているだけだから確かなことはいえないが、その「うまい」というのは、もしかすると、ゲップが出そうなやりきれなさと紙一重なのではないのかと空想されるところがある。
 審査員も食通だから、作った料理専門家を傷つけないように巧みな評言を呈するのだが、その評言は複雑な味を微妙な言葉をつみ重ねて味の実情に迫ろうとする方向へ高度化されてゆく。その極まるところ、ときに『ほんとかね』とおもわせるときがある。いままでのところ、あまりの「うまい」料理に我を忘れ、言葉を発するゆりりもなく、ペロリと平らげてしまったという審査員は見当たらない。
 わたしは道場六三郎といういまは引退した和食の鉄人が圧倒的に優秀だとおもった。かれはわたしに、じぶんは審査員の方向を向いて調理したことはない。姿は視えないが、これをたべてくれるふつうの人の「うまい」だけを想定して作っていると語った。
      ☆光芒社・平成13年11月刊:吉本隆明著『食べもの探訪記』より「味の話」