日付:2018年10月29日 

 夜中にLineで失礼します!  (1)

 

・第35回公演「踊り子」の本番前の打ち合わせ。劇団一の会 One's studioにて。  

 

 「光合成クラブ・Ⅱ」の稽古現場の言葉の記録 ~(2)
 
 じぶんたちの芝居でさえ、どこへ向けて作ったらよいのか、オレたちじしんにもわからない!

 
 
  ★ 10月26日
 高橋さん、加藤君、西さん、村田さんへ。昨日の芝居とても面白かったです。加藤君(タモリの話芸の複写)へ。あの芸が有れば、(衣装としての)天狗の面は、むしろ余分かも知れませんね。みなさん、頑張って。今日は、クリスマスのテッシュ配りと女性4人の芝居を中心にやりましょう。
 
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 じぶんの生活のごく身近にあるものを取り上げる眼を養うこと。そうはいっても、これがいちばん難しい。目立つもの、際立つもの、話題になるもの、観客に受けるもの、そういうものばかり取り上げる。おもちろん、オレもそうだ。
 
 
  ★ 10月27日
 加藤君へ。毎日、タモリの稽古を必ずしましょう。毎日、舞台に立ち、じぶんの状態を測かってみていく事が大切のような気がしますよ!
 女性陣へ。「もんじゃ屋」のシーンを初期の芝居に戻します! 先夜、いろいろ考えたのですが、いま、それなりにできることを選び、女性陣の舞台の上での基礎(基本的な舞台のいかた)を作ることが急務のように思いました。具体的には、セリフは大幅には変わりません。喧嘩をしないことにします。僕の意志が弱く、紆余曲折しましたが、すいませんでした。よろしくお願いします!
 舘君へ。クリスマスのテッシュ配りのシーンは、今日もやりましょう。どんな演技を観客にプレゼントできるのか、それをしっかり見極めた上で、最終稿を作りたいと思います。よろしくお願いします!
 
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 クリスマスのテッシュ配りのシーンは、ハッキリいって演出意図の不明性、不確かさが原因で、俳優が舞台上で困っていた、と思います。
 (1)まず冒頭の目黒ひかる君のひとりのシーンですが、実は観客を<惹き込む>ことに成功しています。目黒君の演技はとてもいいと思いますが、なにより身体を張っているところがいい。また目黒君の舞台上での<孤独>がいい。観客は目黒君の孤独を感受するだろう。観客は、目黒君の心のなかまで入ってゆく眼力を持ってます。彼女の孤独が惹き込む力を発揮している場面です。
 (2)次の目黒君と館君の二人の会話のシーンですが……、
 会話自体の意味的な内容を観客の耳に残すことを第一義に演出するのか、会話の日常的な流れの巧みさを観客の耳に残すのか、演出が決められていないのです。たぶん、その二つの複合的な演出になるかと思います。耳から入って他者の心に残すセリフ、耳から入ってそのまま反対側の耳から消えてゆくようにするセリフ群、これを二分して演出します。
 ただ、セリフの流麗な流れを演技として表現するのは、俳優さんには難の業ですね。俳優が、なにを頑張ればよいのか、考えてみます。
 
 
  ★ 10月29日
 台本の件……、
 (1)あと3場面を書けば、お終いです。①友子の話。②実子の話。③ラスト。ダメだなと思っていますが、直しなおし、この台本でやっていこうと思います。読める人は読んで下さい。
 (2)ティッシュ配りの場、大幅に短くしました。
 (3)HPに、チラシを載せましたが、上手く映りません。見てくれますか。他になにか、足すことがあるのか、助言を請います。
 
 
  ★ 10月30日
 台本をUpしました。残るは、友子、実子、ラストの場のみとなりました。今週末には頑張ってすべて書きます。みなさんには、これまで大変に苦労をかけました。すいませんでした。ぼくとしては残りも4週間、演出に専念しますれば。舘君の場は、はじめの数行しか書けていまいませんが、水曜日まで、お待ちください!
 
 
  ★ 11月1日
 加藤君へ。基本的にタモリの場面は11月20日までに台詞をハッキリ決めましょう。あなたに任せっきりで、ゴメンナサイ!
 女性陣へ。今夜は、クリスマスイブ、葬式男、女性4人の場を中心に稽古します。台詞の確認をお願いします。
 みなさんへ。もし稽古場が11月3日(金)、午後5時から取れれば、早く来られる人から稽古をして、稽古を9時前の終えて、サイゼリヤでも行きましょう。とにかく目黒君、シゲキ君、台詞を正確に確実に入れて下さい。
 
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 基本的には、俳優の最後の砦は<セリフ>です。最初にも、最後にも拠って立つことのできるものは<セリフ>です。<セリフ>は正確に入れてたほうがいいと思う。アバウトではいけない。
 
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 高橋さんへ。昨日の稽古は、久し振りに素敵な高橋さんの表情を観ることができてとても楽しかったです。高橋さんは、いま、新しい舞台上の加齢された老人の「自然」表現の入り口に立っている、そう思いました。昔のような「イケイケ、やれやれ」の高橋さんではなく、無表情を意識的に工作しているのでもなく、年齢を加えた高橋さん新しい像(イメージ)への挑戦です。頑張って下さい。
 加古君へ。「太ってません」の台詞は、便秘でウンチが出ないところガンバって出そうとしている感じで台詞言ってみたらどうですか? 演技力のイメージが解らない時は、じぶんを大きくスライドさせちゃうくらいの気持ちでやればいいんですよ。(気楽にやりましょうよ、ということです)
 ぼくの言葉が足りないね。真面目さは、表現のうちでいちばん大切な心です。でも真面目さを、真面目さのままで表現しても、誰も振り向いてはくれません。それに気がつくことですね。太宰治は、不真面目ではありませんよ。誰より戦後を真面目に生きたからこそ、ああいう無頼な表現を考え出したんですよ。もっとじぶんの表現の中に、他者の視線を住まわしなさい。(もっとじぶんを突き放す姿勢をもちなさい。)絶対それで、よくなりますよ。
 
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 高橋さんは、『芝居が大好きだから、芝居をしている気分になりたくて、すぐに顔を作ること』が、難といえば難です。
 加古君は『防御の姿勢に入ること』だ。でも、舞台に立てば誰でもそうなるし、では、どうしたらよいのか。それは、ぼくにもわからない。
 
 
  ★ 11月2日
 男性陣へ。現在、女性陣のはじめをシーンの稽古を開始したばかりですが、かなりマズいと思っています。今回の芝居の基軸になるシーンですが、演出にも、彼女たちにも、どのように居て、どのような声を出したらよいのか、まったく解らないというのが現在の状況であるように思います。そこで帰りの呑み会のことですが。当然、クールダウンが目的なことはもちろんですが、少しでも彼女たちがどう見えるのかということを、話すようにしてくれませんか。彼女たちが悩んでいることに、他者からの視線として、違う言葉で、彼女たちがどう見えているのか、創造性な方向で話してみて呉れませんか。ボクは、このままでは彼女たちたちは沈没して、結果として芝居全体もまったくつまらないものになってしまうぞ思っています。具体的なあるいは抽象的な言葉で、創造的な方向で話してくれませんか。お願いします。呑み会の無駄話は大いにOKですが、少しだけ稽古の話もするようにしていただけませんか。
 ぼくの個人的な反省として、シゲキ君の稽古ばかりやり稽古時間を大きく費やしてしまいました。稲川、舘君、加古君に、演出としてほんとうに言わなければいけない駄目をまったく出しませんでした。ぼくが逃げていたのです。本日から可能な限り「それはつまらない。こうした方が面白い」と三人に向かって、力の限り挑むようなダメを出す覚悟です。ぼくにも、ダメを出して下さい! お願いします。取り返しがつかなくなる前に、もうひと踏ん張りしてみます。
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 具体的に話します。今日は「女たちの雑談」稽古します。加古君は「ラーメン玉」、稲川と舘君は「ネギの台詞」、シゲキ君は昨日追加した「ナミナミの話って、いつも永いんだよな」の台詞だけでいいので、憶えてきて下さい。またクリスマスイブの舘君ですが、声が高くなってもかまいませんから、台詞をもう少し早く喋って下さい。また昨日呑み屋でぼくが話した「出会い」ということ、他者との関係をもっと考えて下さい。台本の中にはドラマはありません。ドラマは、あなたがどのように目黒君と話したら、他者から見て、それが『出会い」の一般性(当たり前さ加減)を創造したかということに尽きます。厳しい稽古になると思いますが、ぼくも可能なかぎり補助線を提出しますから、あなたも可能な限り「出会い」をエチュードとして提出して下さい。稽古場を活性化したいと思います。お願いします。
 
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 女性陣へ。 → → → <セリフ>は」速く喋れた方がいいです。ぼくは高齢者で、速く喋りたくとも、もう速く喋れないのです。速く喋れる練習は俳優には不可欠です。そして口を比較的大きく開ける訓練も必要です。
 <セリフ>の練習をして、わたしたちは何処へ行こうとしているのか。
 民放のきれいで素敵な女性のアナウンサーのお姉さんたちだって、だれもいないところで、早口言葉や口を大きく開けて喋る練習はしている。彼女たちも、何処へ行こうとしているのだろうか。
 『喋り』が上手になるということだと思う。上手になるということは、どういうことなのだろうか。それは、『上手さ』の解体に向かって歩きはじめているということだ。往還路でいえば、往路は『喋り』が上手になるということ』だ。還路(還り途)でいえば、『上手さを解体する』ことだ。次のステージはない。あるとしたら『当たり前』のなんたるか、その意味を知ることだと思う。
 
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 シゲキ君は、ほんとうによくやっています。今日は、「家賃の値上げ」をやります!台詞を確実に入れてといて下さい!
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 西山さんへ。葬式男の出の「出会い」と最初の長い台詞二つのことだけど、思いついたまま述べます。長台詞は、もう少しゆっくり喋る稽古をしてみませんか。友人の死者のタマシイに緊張している、という演出の身勝手な思いでは、俳優は自分の演技を構成できません。そうですよね。当然です。話されている台詞の内容が奇異だから、女性たちはあなたに緊張するのではありません。あなたの舞台上のイカタに、何か奇異なものを感じるから、女性たちは沈黙するのではないでしょうか。では、そのイカタをどう創造するのかですが、あなたもまた死者に対して緊張していると、そういう抽象的な言い方しか、いまのところぼくにはできませんが、いまぼくが書いたことを具体的に念頭において稽古をはじめませんか。何か生まれてくるような気がします。あなたの長台詞は、少し違うと思いますよ。「出」は、集中の「圈」をもう少し小さくとるところからはじめたらどうでしょうか。圈を広げないということです。思いつくまま。
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 村田さんへ。村田さん、ぼくの書いたものを舞台で演じることは、もうあなたは卒業しています。演じることより、ある一瞬、演じないところへ「踊る男」は転位してしまうこと、それこそがあなたの持っている孤独が滲み出てくる場所なのではないでしょうか。もちろん、抽象的な言い方で、俳優にはなんの足しにはならないでしょうが、具体的なことなら、ぼくは、あなたについて千万言、言えます。ぼくは、あなたがじぶんの演技から、行方不明になってしまうところが、ほんとうに見たいです。どうか、ご一考を。具体的には、菅谷規矩雄さんの詩を、今日は怒鳴ってみたらどうですか。あの世にいる菅谷さんに呼び掛けてみたらどうですか。まだあなたには稽古時間が在ります。いろいろやってみましょうよ。
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 現行の女性陣たちの芝居をダメさを一言でいえば、あるがままの自然を受け入れ過ぎです。じぶんの自然に身についた既存性を軸に舞台に立っています。芝居とは本質として反自然なものです。やらなくともいいものを選んでぼくたちは芝居をやています。どこかで自然性を少し切り捨て、反自然な行為を少し入れていくか、それが勝負の大きな分かれ目になります。 あなたの役も、もちろんそうです。どこかで余剰性(過剰性)を見つけなければならないと思いますよ。先ほどの話と矛盾しますが、友の死という書き手の発想は、演じ手にとって、なんの役にも立ちません。これからですよ、ぼくの出番も、あなたの出番も。
 
  ★ 11月3日
 村田さんも、西山さんも、もう少し「素」で立ってみては、どうですか。
 シゲキ君と目黒君へ。二人とも、台詞覚えがアバウトです。正確に入れて下さい。またキッカケセリフになっている部分は、より確実に入れて下さい。お願いします! シゲキ君、目黒君、二人とも頑張っていますし面白いです。でも、アバウトなセリフ覚えが、致命的な結果を舞台に招き寄せたということを、ぼくは何度も経験しています。もう一息、頑張って下さい!
 シゲキ君へ。具体的なほんの一列。
 「待ってるよ」なのか、「待ってるぞ」なのか? しっかり記憶して下さい。まったく違う意味になってしまいます。また「待ってるぞ」も台詞ですので、最後までちゃんと張って言って下さい。
 村田さんへ。「詩」の箇所は、お腹から大きな声を出してみたらどうですか。演技が上手くいったとか、いかなかったとか? そんなことは、公演までまだ3週間あるいまの段階では、どうでもいい問題ではないでしょうか。あなたの存在感の問題ではないでしょうか。芝居を無理に大きく魅せろと言っているのではないですよ。あなた自身の問題として、言っているのです。
 高橋さん、加藤君へ。衣装の件、まだ遅くないので、ほんとに本気で悩んで考えて下さい。観客が一発で「ホームレス」だと解る衣装を。あの場面の衣装は、演技と同じくらいセンスが問われますよ。
 
  ★ 11月4日
 村田さんへ。あなたの演技について素朴な感想を言わせて下さい。
 踊る男が、何故舞台に出てきたのか、あるいは、何をほんとに実現したくて舞台に出てきたのか、ということが一観客としてつかめないのです。演出としていえば、その一点を、あなたに伝えることができなかったんだなと深く後悔しています。「山彦」、「ジャンケン踊り」、「詩」と、三点もの遊びをぼくが投入してしまったために、その対応に追われてしまっている、そういう立場に、ぼくがあなたを追い込んでしまった、とそう思っています。あと二週間あります。何をほんとにやりたくて出てきたのか、その点をもう一度再検証してみませんか。いろいろやらせてしまって、すいませんです。
 昨夜、眠れなくて、「踊り子」のあなたをの演技を見て、思わず落涙してしまいました。
 シンプルに、シンプルに、作り治していきましょう。村田さんに限らず、ポテト堂を支えてくれているみんなが、難しい場所へ避けがたく到達してしまったんだ、ぼくはそう思っています。そこは、処方箋のない場所です。ぼくは、それは、いいことだと思っています。
   ………………
 村田さんへ。具体的なぼくの判断、二案です。
 (1)やはり第一義は、踊り実現・演技したかった、ということを強く望んでいる男とする。したがって、「山びこ」を削除する。長いサムさんのセリフを半分ほどにする。「詩」の発語に固有のルールを与え、踊る男の「詩」の発声・発語の状態が、見ている観客に可笑しみとして享受出来るところまで高めていく。しかし、この案は不可能かも知れません。
 (2)「山びこ」も「詩」も削除し、初期の台本に戻す。でも、この案はぼくは消極的です。稽古場で発生したものには、どこかに深い無意識の根拠があると思えるからです。
 (案・イメージは、あくまで机上の観念ですから、その通り稽古場で実現はされません。稽古をやってみるしかないのが芝居の実情です。そして、あなたは他人の稽古を実によく見ています。他人の稽古状態を、じぶんを映す鏡にするほかないというのも、また芝居の不変の実情です。明日まで、ぼくも頑張ってもう一度考えてきます
 村田さんへ。怒らないで下さいね。衣装は、昔のTVの、たけしのタケチャンマンみたいのが、いろいろ吹っ切れて、いいかもしれませんね!
 
  ★ 11月6日
 高橋さんへ。今日は、「も」と「ない」を考えてきて下さい。昨日は、とても素敵でした。
 村田さんへ。昨日の一線を超えた演技、素晴らしかったです。本日は、セリフを完璧にしましょう!
 加藤君へ。昨日は急に怒鳴られてビックリしたことと思います。スイマセンです。ちょっと難しいですが、昨日の高橋さんのジェスチャーの演技を、あなたの目の前の対象として、あなたが対象を「受容=受け入れ」し、その対象を「了解=判断」し、その対象を「表現=演技」するという作業は、瞬間の一連の作業ですが、それを分割し把握することがとても大切なことです。ぼくは、そこを怒ったのです。あなたは、高橋さんの演技を見ていながら、見ていません。高橋さんの「尻尾」の演技を、「尻尾」から、それを「を」へ変容・了解し、河東が、その演技は「尻尾」ではなく「を」であることを了解した。それは「を」なんだねと繰り返し高梁に尋ね、高梁もそうだと応える。そして次によくやったねと高梁にねぎらいの言葉をかける。これは一瞬の一連の作業ですが、分割できることです。あなたには、ぼくが即席に書いたこの文章がチンプンカンプンでしょうが、頑張って考えて下さい。あなたは考えていないです!
 ぼくは、最後まであなたにつきあいますが、あの高橋さんの演技は、驚嘆に価するものですよ。それと同じように舞台で集中しろとはいいません。でも、もう少し高橋さんの演技を楽しんであげでも、いいのではないでしょうか。言い方を変えれば、高梁君の演技を驚嘆するまで見詰め集中して、良いのではないかと思うのです。今日、予定表を見たら、あなたは休みとなっていますが、30分でも時間があれば、稽古場に来て下さい。あなた自身のためにも。
 ついでに、吉嗣さんは、驚いていました。これが、芝居の本来の稽古場だと。加藤君が忙しいのは解るけど、見に来てくれたひとの意見は大切ですよ。稽古の一環として聞いた方がいいのになァ。
 村田さんへ。昨日は素晴らしかったです。「裸」でやりなさい!
 吉嗣さんは、加藤君のセリフが「雪を見るしかない」と聞こえていたが、やがて二人の全体感から、「雪を見る資格がない」と判明したときは、実に驚いたと言ってくれました。加藤君、あなたの誉れですよ。
 
  ★ 11月7日
 菅間です。昨日はいい稽古でした。ありがとう。気がついたことを書きます。
 (1)友子の場面は、昨日の台本をベースに作りましょう。
 (2)南の瞬間ドラマですが、友子の「憶えてきた」から、南の「お願いします!」まで、たぶんカットになると思います。なんとなくですが、それで行けるような気がしてきたからです。説明的なセリフが、芝居の初期の流れから必要か、不必要か、まだ判断がつかないのです!
 (3)作品の全体構成は、少し待って下さい。友子の場面が昨日の台本をベースを作られとしたら、構成は初期に考えた順番がいいのではないかと思えるからです。
 (4)目黒君は、もっと気を張って芝居をして下さい。演出に言われないとやらないというのは、相手役の信頼感をも裏切るものです。
 (5)村田さんへ。昨日の衣装が決定ではありません。スーツでもいいと思います。また全部を大声でなくともOKです。もう少しじぶんを追い込んで下さい!
 (6)どういう芝居になるか、ぼくにも見当がつきませんが、ぼくは気を抜かず走りますからついてきて下さい。以上。
 シゲキ君へ、あなたの芝居は確実には良くなっていますが、基本的に眼が泳いでます。ものをハッキリ見ることが出来ていません。そこら辺は、観客席から見ていて、観客が白ける原因の一つです。すべて是正は出来ないでしょうが、先輩諸氏に聞いて、是正して下さい。
 シゲキ君へ、稽古を休むのはOKだよ! 明日も休んでいいけど、必ず病院へ行って下さい。あなたのためにも、みんなのためにも。シゲキ、お大事に!!
 
  ★ 11月8日
 シゲキ君へ。とにかく本日は、稽古場にこなくていいです。栄養のあるものを食べて、ゆっくり暖かくして寝て下さい。あなたが、元気になることが、みんなに少しでも心配をかけたことへの、あなたのすべきことですよ。頑張れよ!
 高橋さんと加藤君へ。まず台本が遅くなってしまってゴメンナサイです。お二人は、とにかく打ち合わせをして下さい。台詞、行為の順序を何度も確認して下さい。お願いします!
 高橋さんと加藤君へ。まず台本が遅くなってしまってゴメンナサイです。お二人は、とにかく打ち合わせをして下さい。台詞、行為の順序を何度も確認して下さい。お願いします!
 舘君へ。昨日は稲川と楽しそうに稽古していましたね。あれででいいんです。いろいろな音が出て。「吉牛襲撃」は、コントとして成立すればいいんです。でも、その件に関して、ぼくは昨日二人の稽古を見ていて、とても大切な発見をしました。襲撃という行為自体が、無効になってしまう襲撃コントが書ければいいということを。頑張って書いています。
 目黒君と村田さんへ。昨日の稽古早め楽しかったです。お二人はBoxの打ち合わせをもう少しげんみつにして下さい。
 
  ★ 11月9日
 シゲキ君へ。今日まで、休みにして下さい。
 みなさんへ。
 なぜ、Lineで、こんなことを書くのかと問われましたので、応えます。
 どうしても、稽古場での演出は具体的にならざるをえません。ダメの具体性は、俳優一人ひとりの個別具体性に即して出されますから。でも、舞台表現は、個々の具体性の集合体でありながら、それだけではない本質をもっています。なぜ、その台詞を、そのように具体的に表現するのかという背後には、必ず個々の集合の全体が、全体としてなにを表現したいのか、という表現としての向かうべき方向(抽象性)を秘めています。それは、なかなか稽古場では語ることが困難な言葉です。それで、このようなLineを借りて話しています。ぼくは、現在、稽古場にいる全員が深い孤独を持っていることを知っています。そして舞台上の表現では、その孤独感は、他者を包括することなしには実現されないということも知っています。 今度の芝居は大変に難しいものですし、公演として失敗するかも知れませんが、必ず、いま、ぼくがやろうとしている孤独感の表現は、あなた方の未来に役立つものになることも深く知っています。みんな、一人ひとりです。でも芝居では、その一人ひとりの孤独は、他者(相手役の孤独)を包括することなしには実現されないのです。現在、西山さんも、村田さんも、高橋さんも、加藤君も、他者の眼を真剣に見ていません。これからも具体的なことは具体的に、方向性という抽象性は抽象性として話していきます。ぼくは、いま、愉しいです。これが、いま、ぼくの舌足らずと無知ですが、やれることだと思っていますから。いろいろ言うけれど。ついてきて下さい!
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 高橋さんと加藤君へ。お二人には、演出の言葉が届かないところがあります。それはだれでもそうですが、それはお二人に理解力と包容性がないということを言おうとしているのではなく、お二人のバリアーの強固さというこを言いたいのです。細かいことをいちいち言いません。二人で芝居をやるのですから、よくよく台詞と行為の順序を話し合って下さい。お願いします!
 西山さんへ。あなたの場面の最終的な方向は、一番最初に台本を読んだときの緊張過多気味さと、昨日演じてくれた女性陣への柔らかさとの中間点を目指しましょう。
 シゲキ君へ。お医者さんが、ただの風邪だと判断してくれたことが厳密な条件です。それが満たされるのなら、本日は、あなたの気持ちで次第で参加した下さい。とにかくぼくとしては、みんなに、風邪を伝染させたくないのです。わかって下さい。
 みなさんへ。台本も、ようやく最後まできましたので、当日パンフレットを作成します。13日(月)までに、俳優さんの次回公演の情報をお寄せ下さい。Lineで、OKです  
  ★ 11月10日
 村田さんへ。12日(日)まで休んで、13日(月)から出て下さい。身体を休ませて下さい。「山びこ」は、やめましょう。あなたは身体が心配です。
 本日、女のひとの場面、エチュードとして、ゴザに座って話す、ということをやってみましょうか。
 目黒君へ。友子に「メリークリスマス!」という台詞、なけなしで、思い切って頑張って言って下さい!
 葬式男の「このコップが~」の台詞のとき、女性陣の、関心をもって聞いているという姿勢の表現の創出を今日は見たいです。
 
  ★ 11月12日
 菅間です。可能な限り、本日、決定稿を持って行きます。現行の稽古場の台詞を優先しますが、今後の変更個所は、付録として追加的に随順印刷していきます。決定稿は、葬式男の中盤まで印刷していきます。大きく変えたところはありませんが、「踊る男」と「古い日記」との接合部だけ、少し変えました。
 村田さんへ。安静にして、ゆっくり寝ていて下さい。
 シゲキ君へ。明日、「愛美の感想」をやります。頑張ってキビキビとやりましょう。
 加古君へ。西山さんの膝を触る個所は、西と稲川たちの呼吸を両方を同時に生きなくてはならない「間」の芝居ですから、難しいそうですね。頑張っているのはわかります。ありがとう。でも、稲川に変わってもらおうかと思います。ゴメンナサイ!
 
  ★ 11月13日
 加藤君へ。高橋さんとの場面、あなたの最初の歩くところと台詞と呼吸の関係、あなたの演技が、今日、とんでもなく劇的に良くなっているとは思いませんから、あなたの出来ることをやってくれれば、OKです。でも大切ですことは、明るい顔をする、できなくとも明るい顔にする、ということに努めて下さいね。絶対に、それだけは頑張って下さいね。暗い顔は、簡単ですから。
 高橋さんへ。加藤君との場面、最近、また高橋さんは、顔の表情を付けはじめました。なぜ、高橋さんが表情を作ってしまうのか? 簡単なことが原因です。高橋さんの仕事での疲労度が深く、濃いことです。疲労の蓄積が、あなたに舞台上での結果を早く求めさせているのです。高橋さんは、老齢者の立ち方を、いま手に入れようとしますればいます。それを手放さないで下さい!
 舘君へ。一昨日の目黒君とのクリスマス・イブ、良かったです。でも、ぼくにはあなたに対して一つの懸念を持っています。カタチにしてしまうことです。カタチは、やはりカタチに過ぎません。場面は違うのですが、踊り子で稲川と歌うシーン、また「いつ終わるんだろうか」のセリフのシーンは、日々上向していきました。じぶんの演技の次のステージを、あなたが真剣に求めていたことが、あのように素晴らしい場面になったのだと思います。目黒君とのシーンも、あなたの演技の次のステージがあると思います。それを一緒に作りたいと思います。
 また、ごく小さな発見なんだけど、「吉牛」のシーン、あなたが一人舞台にいるシーン、三人の座っている席の前のテーブルに、あなたが小さなプレゼントをそれぞれに置く、というのはどうでしょうか。あなた一人の時間も作れるし。
&emsp目黒君へ。クリスマスイブ、舘君に「訛ってる」と、とんでもない事実を突きつけられる台詞は、もっとビックリしたらどうでしょうか。まだ、あなたに出来ることがあります。頑張って台本を、読み直して下さい!
 
  ★ 11月15日
 菅間です、みなさんへ。「愛美の感想」を「実子の感想」にしようと思います。シゲキ君は大変に頑張っているのですが、やはり一つの話をリードしてゆくことは、あくまでも彼女の舞台上での人間力という視点から考えると、昨今の稽古を観ていて困難なのではないか思い、そう結論しました。彼女には、あの場面は、俳優として時期尚早だと思いました。シゲキ君を、あの場面から解放してあげたいと思います。
 ぼくの今回の舌足らずの試みは、案の定、現実にことごとく打ち砕かれてしまっていますが、いま、少しずつ手応えを感じています。もう少し頑張りますから、ついてきて下さい。
 
  ★ 11月16日
 菅間です。昨日のダメ流し、ぼくは実に楽しかったです。よくここまで、みんな頑張ったなと思いました! 吉嗣さん、瀧澤クン、河内君、じょじさんに頭を下げ正直に感想を聴かせてもらいました。ぼくの言葉で四人のダメをいいますと、イメージ成立の瞬間よりイメージ消滅の時間に課題があると言われたように思いました。各場面のイメージの成立後、イメージが消滅する時間が長く、かったるく、消滅の時間をもっと短くしたほうが善いといわれたように思います。ぼくは、その意見はよくわかりました。まだ10日あります。頑張ります!
 舘君、南君、シゲキ君へ。昨夜、舘君、南君がぼくに話してくれたように、「もんじゃ」の劇中劇後の各自評価、及び「実子の感想」を大胆に整理しました。実子の「若い二人の出会いが~」変えました。劇中劇というイメージが成立すれば、後は最小のホローにしました。劇中劇とその前の「語り」は、今夜じっくりみて明日には決めます。原稿はUpしましたので、読める人は読んで下さい。昨日のダメ流しで、少し光明が見えてきた気がします。頑張りますので、ついてきて下さい。
 今日も、菅間は18時30分には荒木田にいます。質問があれば、聞いて下さい。今日は、「仕事つまんねえぞ」をやります。
 
  ★ 11月18日
 舘君へ。今日は、「吉牛」を作ります。台詞の確認をお願いします。本日も、菅間は18時30分には荒木田へ行きます。
 菅間からのお願いです。
 高梁のシーンで、高梁に背負わしたいのですが、各自、使用しなくなった傘を、日曜日に持って来てくれませんか。有りましたら、お願いします。
 
  ★ 11月19日
 「劇中劇」の感想の後半を、実子の「へえ、ずっと書いてたんだ」までにして、その続きをカットして、同じく実子の「オッ、舞い降りてきたかな」からはじめたいと思います。
 
  ★ 11月20日
 シゲキ君へ。あなたはとても素直なひとで、可愛いひとです。でも、呑み屋さんで、あなたの「あたしを見て、あたしの話を聴いて」のウルササには、ほんとのところ、みんなもう閉口しています。もう少し静かにじぶんを見つめ直して下さい。ぼくのいっていることは、とても大切なあなたに対する助言です。他者に、嫌がられないひとになってほしいなと思います。
 確か、瀧澤君が来た一昨日、「ビタミンC、入れる?」は偶然に良かったですが、昨日の芝居は全部、その「ビタミンC」調の日常的なモノいいになってしまって、まったくダメだと思いました。
 
  ★ 11月21日
 村田さんへ。菅谷さんの詩、喉を潰さない程度で、もっと大きな声で演じて下さい。面白いです、村田さん。
 みなさんへ。寒い夜が続きます。毎夜、ご苦労さまです。今日から、ダメ流しをやりたいです。18分30分には、荒木田へ行っています。よろしくお願いします!
 
  ★ 11月22日
 シゲキ君へ。身体の不調和があれば、明日、正直に話して下さい。みんなに影響しますからさ。あなたの具合が悪いようなら、あなたの台詞を、全員に割り振らなくてはなりません。あなたの問題は、あなたひとりの問題ではありません。いろいろ話して下さい。
 みなさんへ。仕込み初日は、菅間、稲川、高橋、シゲキは、参加しません。夜7時頃に、上の4人は楽屋状況の見物に参加します。シゲキ君は、とにかくよく眠って下さい。
 
  ★ 11月27日
 南君へ。「トイレ行って来ます!」という台詞に心理劇は必要ありません。必要なのは、瞬間の集中力だけです。
 村田君へ。あなたの演技は、昨日も楽しかったです。でも、楽しい演技の反面、踊る男の女のひとたちと「話してみたい」という切実な思いが薄らいでいるように思いました。踊る男の「切実さ」を忘れないようにして下さい。
 みなさんへ。一昨日、じょじさんが言ってくれました女性たちの「テンポ」の問題を、ぼくなりに考えて、昨日、それなりの演出上の応えを女性陣には提出しました。「テンポ」の発生は、彼女たちが、なぜ、そこにいるのか、というイメージをどう把かまえるのかという問題に帰着するとやはり思います。世界に対して、彼女たちは真向かいに立ち、怒っているのだと思います。そんな感じで今日も演出します。雰囲気で発声するのではなく、意志的に発声して下さい。