日付:2020年12月20日 

  2020年10月30日、舞台照明家:吉嗣敬介さんにお訊きしました(2)

 

10月30日のZOOM映像、左上:菅間、左下:稲川実代子、右上:市川敬太氏、右下:吉嗣敬介氏。  
ZOOM録画:市川敬太。  

 

照明家としてのコロナ対策の現状の講演:吉嗣敬介氏へのインタビューの(2)です。
 
▼  第二話   録画時間:8分46秒

 では、はじめます。
 

 
● 吉嗣敬介氏    あの、そんなことで(演劇は)無くなんないです。ということをぼくがずっと作ってきた過程で知ってますし、歴史の中でももっと大きな国難、第二次世界大戦もそうですし、それ以前のものもそうですし、大きな社会変革が行われたり、大きな混乱が起こったりしたときでも舞台芸術は無くなってないですから歴史的にいっても。それで無くなりはしない。ただいまやっている人たちが残りたければ、そりゃまあいろいろ言わなければいけないかもしんないですけど、それで芸術が無くなるとか舞台が、演劇が無くなるとかいうのは、それは違うんじゃないか。簡単には無くなりません。だから大丈夫。なので3月とか4月にいろんな団体とかと話したときも、君たちがやれるようになったときにやればいいんだよ。そん時にやりたいという気持ちがまだあるんだったら、そん時やればいい。それでいいんじゃないっていう話を随分しました。
 
 なんか、みんな不安でこのままなんにもできなくなるんじゃないかとか、いろんなことを言ってましたけどね。上から言われてそれに従うのは嫌だとか、反骨精神もわかるんですけどね、そこはさっきも言ったように公共の中から生まれてゆく芸術でなければいけなくって、それは公共の安全を侵してまでやるっていうのは、それは間違っている。というのと演劇はそんな簡単には無くならないです。大丈夫です、心配しなくていい。特に小劇場の人たち、普段からバイトしてバイトしてバイトしてバイトして芝居打ってってやってるわけでしょ。そのバイトの期間が長くなるだけですよ。いまの間にお金を稼せいどいて下さい。そういう風にぼくは沸々ともう思いました。いいじゃない、バイトする時間できたじゃんこれで。できるようになったらまたやろうよ一緒にさ。そんな風に思いました。
 
 もちろんね、このままだとやる場所が無くなるんじゃないかとか、劇場がどんどん潰れてやる場所が無くなるんじゃないかとか、もちろんそれも考えられます。考えられますけれども、それにしても減るでしょうしある程度、基本的な考え方で言うと観たいという衝動とかがある以上、そこ(舞台)へ立っていなければ自分を保てないという衝動が出てくる以上、(芝居を)やる場所もできてきます。ぼくは舞台芸術家としてそんな心配してないというか、ぼくも含めたいま(芝居を)やってるいる人たちが継続できなくなるかもしれませんが、次の世代がどんどん出てきますよ。そこは間違いないと思います。市川たちでもそうなんだけど、ソラカメなんていうのもそなんだけど、20代の連中とさんざん作ってきて、次から次に出てくる次の世代が絶対出てくるよ、間違いないもん。っていう風にぼくは思ってます。それでいいんじゃないかな。
 
 いまの、正直言って、(芝居を)やらなきゃいけないんだと言う人たち(の気持ちも意見)も、もちろん解りますけども、あの4月、5月の時点で、それは言っちゃダメだなあと思いながら……、いまはねまあ社会が段々、それこそウィズ・コロナじゃないですけど、なってはきているので、やれる方向性考えてやりたいという人たちは、それにのっとったカタチでやるのはいいんじゃない。ただ今回のは感染症の問題なので、そりゃあ劇場、あんな密閉された空間で大人数がこうやって坐ってこういう状態でさ、一時間半も二時間もじっとしているっていうのはいちばんダメだもんな。……演劇の人はズルしないで誠実に対応して欲しいですね。変にズルして社会に迷惑かけるようなことは無いようにしてやりたいなってことは、個人的に思っています。なんてったってぼくは社会の一員ですから。それはみんな同じなんですよ。だから演劇をやっている時だけ社会と隔絶されたところに役者は立っててはダメだと思うし、この社会の中から生まれるもんなんです。
 
 演劇の基本て<村芝居>だと思うんです、日本の場合。普段の生活をしている社会の一員というものがあって、その中からやりたいなあ、そしてそれを観に行きたいなという欲求の中で沸々として生まれていく芸術だと思うので、世捨て人みたいな芸術の作り方はつまんないんで、演劇なんて特にそうなっちゃうと、あるいは高尚なものになっていくと非常に面白くないんで、俳優もぼくみたいな舞台照明家も含めて社会の中に公共の中に身を置いてやるべきなんじゃないか、ものを作っていくべきなんじゃないか。そうでなければ観てもらえないですよ。観てもつまんないですよ、そこから離れた演劇は……。
 
● 菅 間  取り敢えずこれでお終いにして、10分くらい休んで、第二回目のインタビューをお願いします。
 
 
 
  ★ この原稿、続く。
    少し長い休息を経て、来年の春頃を目安に改めてゆっくり書き足していきます。
 
 
 
  ★★★★★★★★★ ☆ ★★★★★★★★ ☆ ★★★★★★★★★
 
 
    ★ 最後に保健所へ電話をかけてみました
 
 
    ★ 『エイズの伝播』 吉本隆明著「見えだした社会の限界」より
 
 
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